今、社会はAi(人工知能)の進歩などで、ものすごい速さで変化しています。未来に対する予測がされており、子供たちの65%は大学卒業後、今は存在していない職業に就く。今後10年から20年後には約47%の仕事が自動化される可能性が高い、などと言われていますが、非常に予測が困難な時代となっています。
現代社会は、ソサイエティ4.0(情報社会)から、新たな時代ソサイエティ5.0(超スマート社会)を迎えようとしています
これは、IoT(モノに通信機能を持たせ自動制御・遠隔操作を行う等のこと)、ロボット、人工知能、ビッグデータ等の先進技術を活用し、新たな価値を創出し、地域、年齢、性別、言語等による格差なく多様なニーズにきめ細かく対応したモノやサービスを提供することのできる時代のことです。 子どもたちは、このような、めまぐるしく変化する社会の中で生き抜いていく力をつけなければなりません。これからの時代に必要とされているのは、文章や情報を正確に読み解き対話する力。科学的に考えたり、活用したりする力。価値を見つけ出す感性と力、好奇心、探求力などの力です。
さて、この川西南中学校には、創立以来受け継がれてきた「校訓」があります。一、稚心を去れ…甘えない、わがままを言わない、きちんと挨拶し、正しい言葉遣いを心がけようということです。一、己に克て…これは、他人に勝つことよりも自分の弱さを乗り越える力をつけようということです。
一、共に伸びよ…互いに助け合い、いたわり合い認め合い、共に高め合い成長成長していこうというものです。 この「校訓」には、社会に出ていくための心を育み、仲間と共に高め合いながら一人ひとりが大きく成長してほしいという思いが込められています。また、これらは今も昔も変わらない、社会を生き抜いていく力を身につけるための基礎となるものでもあります。 新元号「令和」にも同じように、人が美しく心を寄せ合う中で文化を生み、一人ひとりが明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせるようにといった願いが込められています。
新しい時代である「令和」と川西南中学校の三つの校訓に込められた意味をしっかりと受け止め、充実した三年間を過ごし、未来を切り拓き、たくましく生き抜いていく力を育んでほしいと願っています。