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2020/12/27

鉱山図屏風展

Tweet ThisSend to Facebook | by 郷土館HP管理者
 12~1月は、須磨張り子展とともに、旧平安邸の母屋座敷にて鉱山図屏風展を開催しています。「鉱山図屏風」は、江戸時代から昭和の初めまで、銅の製錬を生業とされていた平安家に伝わる、六曲一双の、鉱山を題材にした立派な屏風です。
 井原西鶴の『日本永代蔵』には、婚礼の品として多田銀銅山の屏風を持たせたという話が載せられており、江戸時代に広まった題材のようです。ただし、平安家が多田銀銅山を描いたオリジナル品を発注したものか、一般的な鉱山を描いた既製品を購入したものかは定かではありません。
 
 左隻は鉱山での採掘の様子、右隻は鉱石の製錬の様子が描かれています。
 
 屏風絵は、鉱山で働く人たちの家や、間歩(坑道)に入っていく鉱夫、掘り出された鉱石を選ぶ作業を行う女性、指図する役人、鉱石などを運ぶ牛馬、鉱石を焼く焼窯、屋根に煙出しがついた吹屋での製錬の様子、カラミ(滓の鉱石)を谷に捨てる様子、硫黄分を含んだ煙で木が枯れてなくなっている山など、とても細かく丁寧に描かれています。
 描かれている人の数は何人いるでしょうか?屏風絵をご覧になって数えてみてください。鉱山図屏風展は、毎年、この時期に約1か月間展示して公開しています。

 
 
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