4歳児のクラス。好きな遊びの時間に、カラーホイール紙で作ったキラキラボールを、立てかけた板やいろいろな坂道、築山などで転がして遊んでいました。
そのうち「宝を埋めよう!」と築山のあちらこちらにキラキラボールを置き、上から土を被せて遊び始めました。
しばらくすると、5歳児が通りかかり「そんな隠し方じゃすぐに見つかってしまうで」「穴を掘って、穴に宝を入れてから土を被せなくっちゃ」「どうして?」「だって、砂を被せただけじゃ、盛り上がっているから、そこにあるって分かってしまうねん」「そうなんや…」
4歳児は、5歳児の顔をじっと見つめて聞いていましたが、次からは自分でも穴を掘って宝を埋め始めました。別の友達が「入れて!」とやってくると、その友達にも「穴を掘って埋めなあかんで」「ぱんだ組さんが、そのほうが見つからないって教えてくれてん」「こう、ぼこってなって見つかっちゃうねんで」と、宝を埋める先輩らしく、その話を伝えていました。
5歳児はこれまでの経験から分かったことを4歳児に教えていて、4歳児はそれを試して「ほんまやな」と納得したのでしょう。こうやって、いろいろな遊び方が受け継がれていくのは、本当に面白いですね。
その後、みんなで宝を探して楽しみました。
5歳児のアドバイスのおかげで、なかなか宝にたどり着けず、手ごたえのある宝探しになりました。
泥団子づくりをしている5歳児。
手元をよく見ると、眼鏡ふきが…。ピカピカの泥団子を作りたいと言って、家から持ってきたようです。自分なりに目的をもって、それを実現させようとする力が育ってきているなと思います。
色水を作っている5歳児もいました。
園庭の花を摘んで、すり鉢ですりつぶしていきます。春はパンジーやビオラで色水を作りました。夏は朝顔でも作りました。季節ごとにいろいろな花が咲くので、その中でよく色が出る花を選んでいるようです。沢山咲いている千日紅は、使う子どもがあまりいません。これまでの経験からか、ちゃんと花の特性を見極めて遊びに使っているのだなと思いました。
季節が進み、子どもたちは、よりじっくりと遊ぶようになってきたなと思います。